Mロードスター


 Mとは、M GmbH社で作られた、BMWの中のスペシャルカーだ、BMWのなかでも抜きん出たパホーマンスの発揮する、高性能車の証がMのバッチのはず?でも最近のMは、元気がない。M5(E39)は、M5というより550ってネーミングにした方がいいくらいで400PSならクジラでも走るよって言いたくなった。
 で、今回のMロードスターだけど、僕はちょっと期待していた。何故かというと、足!つまりサスペンションが、BMW伝統のフロントストラットにリアがセミトレって所。
 E36からBMWもリアにマルチリンクを採用したけど、僕はマルチが苦手なんだよなあ〜。確かにセミトレより良い面が多いけど、僕にみたいにチューニングの仕事をしているとマルチリンクは、動きが複雑でダンパーやスプリングの計算が大変だし、セティングも難しくてさあ。セミトレの方が構造が簡単な分、動きもよく、ドライバーに足の動きや車の挙動を伝えやすいし、ストロークもタップリとれるから粘りもでる。話はそれるけど、BMWのセミトレとプジョーのスイングアームは懸架装置として多くの自動車に影響を与えたに20世紀の傑作だよね。
 話しを戻して、Mロードスターの足は、フロントがE36系のストラットでリアがE30のセミトレーディングアームを使っている。
で僕の想像では、初期型M3(E30)に321PSのS50エンジンをのせた車!
「こりゃきたいできるぞ!さあ、乗るぞ!」エンジンスタート。
「ボボオオオ」と太い音でエンジンが目覚める
『あれ〜〜』なんか太い音だなあ、とマフラーを見ると四本出し。「あれ〜〜なんで四本だしなの?6気筒ならデュアルでいいのに。」
 この四本マフラーのおかげで、エキゾーストノートは、力強い重低音。でも6気筒には、もっと乾いたカーン!という高音の方があってると思う。
 まあ、音は好みもあるし、まあ車は、走ってなんぼ?走行性能は、というと
「おお、いいねえ〜」得に100キロくらいまでの乗り心地や操縦性は最高
まあ、バカ太いタイヤがリアでドタバタしてるけど、321PSじゃこのくらいのタイヤは、必要でしょう。エンジンもちょっと盛り上がりにかけるけどパワーもあるし伝統のシル キー6でスムーズで良く回る。それにオープンボディなのに剛性がかなり高い。
 次ぎにコーナリング、ウ〜ン、ロール感も自然だし中々安定してる「良いじゃない」
 オーバーアクセルで意識的にリアをドリフトさせても、極めて自然でFR車らしい動きでコントロール性もバツグン。
 でもそこから先がちょっと残念かな?速度を上げていくと、やや足がグニャとし、フラフラする。でもE30譲りのストロークタップリのリアサスが路面をがっちり捕らえているので、怖いことは無いけどもう少しなンとかしたいね!
 まあ、完璧なら、僕らのお仕事がなくなるから、ノーマルは、これくらいの方が僕らは嬉しいけどね。後は、ノーズに重い6気筒が乗ってるので、全体的に動きが重い、初期型
E30M3のようなキビキビしたフットワークは、残念ながら持ってはいない。
 でも、チューニングベースとしては、今売られているBMWの中ではナンバー1だね。
 まず、フットワークをスポーツロードスターらしく軽快にしたいからホイールを軽量のマグかチタンに変えて、スプリングをフロント55〜60N/mm、リアが75〜95N/mmくらいでダンパーが低圧タイプの調正式でじっくりセッティングしたら最高のロードスターになるよ絶対!
 本当に久しぶりに出会った、チューニングしたくなるBMWだよMロードスターは。