S14用のオイルポンプは良く注文がくるけど、決まってスポエボの大容量タイプをしていしてくるお客様が多いです。が実際の所、スポエボ用が大容量なんて事は、ありません。ETKをもっている方なら解ると思いますが、オイルポンプの品番は、確かにスポエボとノーマルは違うけど、ポンプの心臓のトロコイドロータは同じですから(左の画像)容量は増えません!スプロケもいっしょだし、オイルの吐出容量はノーマルもスポエボも同じなんですよ!
でもって、このロータは、2002のM10とか3.0CSLなんかのM30から変わってません!ビックブロック系はこのロータを使ってます。じゃあどこがスポエボとノーマルで違うんでしょう??ちがうのは、ストレーナです。ストレーナにリリーフバルブ?のバネレートがスポエボ用が高いんですよ!よくみるとスポエボはダブルスプリングです。スポエボからブロックにピストン冷却用のオイルジェットが追加されたのと、クランクメタルの穴が増えたから?なのかもしれませんが、潤滑設計って、トライポロジーとかカオス理論みたいに、不確実性のとっても理解の難しい学問みたいで、僕の専門の運動力学とかに比べると、難解きわまりなくて、僕も理解不能です(笑)。なんて事で最近はいたずらにノーマルにスポエボ用のオイルポンプを使うのって?問題があるんじゃないかなあ?思ってきました。油圧って高けりゃ良いなんもんじゃないですから?でもって最近はノーマルはOH、スポエボ用にはスポエボ用ASSYを使用する用にお客樣に進めています。OHに要する時間も15分くらいですし(笑)実際、オイルポンプのトラブルは、ストレーナの詰まり、スラッジなんですよ、下の画像の網目がスラッジで詰まると潤滑性能が低下しちゃいますからね!、だから、ストーレーナと、ロータのIN、OUTとOリング交換すれば、全然、使えるンですよ!トロコイドポンプって、とっても簡単が構造ですからね!スポエボもOHできるといいんだけど、スポエボ用がストレーナがもうBMWから出荷されません!(残念)