KAAZ 1.5WAY LSD
今回はKAAZ製、1.5WAY LSDについてです。新品をバラバラにしました。どうしてバラバラにしたかというと。趣味だから〜〜ってことはなくて(笑)、仕事です。僕はメインでZF LSDのチューニングを行ってるけど、多板式ならなんでも行えるだなあ〜〜って、もっともKAAZみたいなタイプは、昔、いやになるくらい、バラシタリ、チューニングしたり実験したりしてたから、得意なんだ!ZFより、触ってる個数は多いくらいなんだよね。下の画像が分解したパーツ全部だけど、凄いよね、プレートが片側6枚の全部で12枚だよ、ロック率は、計算値で90%だ!!凄いねえ、これはBMWの318is用なんだけどね、このまま車に取り付けちゃうと、パーワーの低い318だと、ちょっとマズイだよね!そんなわけで60%くらいにチューニングしなおすんだ!それに、このままだとバキバキ音がするから、その対策も含めて60%に設定しなおしてるんだけどね。60%でも、車両のディメンションからすると高い数値(本当は45〜50%が理想)だから、旋回性能は90%と全く同じです。かえって、初期アンダーモーメントが減少するから、コーナリングスムーズになるんだよね!まあなんで、スタンダート仕様が90%なのか、良くわからんけど(笑)
でもって、1.5WAYってなんのことだか、しってます?簡単に説明するとアクセルONの加速状態ではロック率が90%(60%)でアクセルOFFの減速状態ではロック率が半分の45%(30%)になるLSDなんだ。しくみはとっても簡単!下見て。この画像は、LSDの心臓部、プレッシャーリングのカムの部分なんだけど、このカムの角度で駆動と減速でのロック率を変化させているんだ。ロック率はカム角度のtanに比例するから、駆動で45degで減速が26.5
deg(実測は25degみたい)にしているわけね